DXへの取り組み

建材・建設業界は、業界特有の複雑な商習慣があり、デジタル化が遅れている業界の1つと言われてきましたが、昨今の職人不足や物流・材料コストの高騰といった喫緊の課題への対応に迫られる中で、DXへの取り組みは必要不可欠となっており、技術の進歩やコロナ禍でのワークスタイルの変化などに後押しされ、ようやく動き始めました。

このような状況下において、当社はIT化による業務の効率化や人的資本への投資により企業としての競争力を高め、自社のサービスを変革し続けることで、工務店・流通店・メーカーなどが共存する複雑で裾野の広い業界のDXに寄与すべきと考えています。

我々のミッションは、デジタルテクノロジーを活用し、住宅産業に関わる企業がコア業務に注力するためのITサービスを提供することであり、事業に必要なIT環境を共通化することで業界全体の生産性向上を目指しています。

当社は、住宅資材販売事業を中心としたジオリーブグループの一員であり、長年にわたって蓄積した業界ノウハウやお客様の声をもとに利便性の高いサービスを提供しております。また、自社に留まることなく、テクノロジーによりメーカーや取引先、さらには、他社システムとも繋がることで付加価値を高め、生み出された収益を運営費用だけでなく、システムの機能拡充やサービス向上のために活用しております。

取り組みの実現に向けて

社内の取り組みとして、業務プロセスを見直し、ペーパーレス化の推進やクラウドサービス・アウトソースを活用することで、業務の効率化と人材リソースの再配置を行い、経営資源をデジタルビジネスに集中させていきます。また、人的資本への積極的な投資や人事制度の見直しにも取り組み、デジタル人材の育成と確保にも注力します。
事業運営においては、サプライチェーンに関わる企業をテクノロジーで繋ぎ、ビッグデータを有効活用した新たなサービスの創出に挑戦します。

当社が「業界の情報システム部」となり、業界横断のサービスを加速させることで、業界に関わるすべてのお客様に貢献していきます。

① 推進体制

代表取締役社長の直下にDX推進の専任者を配置し、グループ企業との連携およびパートナー各社とも協働しながら、組織と個人の両側面からDXを推進しています。
・組織:クラウドサービスの活用やISO27001/27017・Pマーク取得、デジタル人材の採用などによるDX推進体制の整備
・個人:ITパスポートや情報セキュリティマネジメントなどの資格取得を推進しデジタル人材を育成

② 環境整備

自社の基幹システムおよび外販システムのサーバをオンプレミスからクラウド(AWS)に切替え、自然災害・大火災・テロ攻撃などの大規模災害が発生した場合でも、システムを安定稼働させ、事業継続ができるようBCP体制を強化しました。
また、業務プロセスの改善によるクラウドサービス(※)の活用やテレワーク環境の整備を進め、IT化に努めておりますが、今後も戦略投資として予算を確保し、さらなる環境整備に取り組みます。
※経費精算、請求書管理、電子印・電子決済、研修のeラーニング化

戦略KPI

取り組み達成の指標(戦略KPI)として、下記を設定しています。

1)DXの推進:戦略投資額
2)IT化の促進:テレワーク率
3)デジタル人材の育成:資格取得件数
4)業界横断のサービス提供:ユーザーID数

代表取締役社長 岡城 秀宣